ビックスクーター スカイウェイブにHID取付 修理
いつもの通りバイクに乗っていた時の事です。突然ヘッドライトがチカチカと接触不良を起こしたようになり、付いたり付かなかったりしてしまいました。なぜ・・・。なんとか自宅まで帰宅しましたが、このままでは整備不良として違反切符を切られてしまう可能性があるので、急きょ原因究明をしなければならなくなりました。はぁ。。
原因を探るためにバラバラにしなければならないと言う事で、以前から交換を考えていたHIDキットを取付しました。ハロゲンのライト(純正の電球のライト)の明るさに不満があったので、HIDのライトに変更のタイミングだったのだと言い聞かせながら・・・。
早速作業に取り掛かります。ビックスクーターは、ボディ(カウル)が大きく、たくさんのネジで止まっているのでとても面倒な作業です。ヘッドライトの交換だけならすぐに終わるのですが、原因究明も兼ねての作業なので、バラすとなると時間と手間がかかります。
本当は作業の細かい写真も撮りたかったのですが、あまりにもネジが多く写真を撮る事を忘れてしまいました。こちらの写真はフロントカウルを外した状態です。簡単に作業の流れを書くと、
1、運転席に座り、フロントカウルのメッキカバーのネジを外し、メッキカバーを外す。
2、スクリーンの外側(バイクの正面から作業)のネジを外す。(ネジの受けは、経年劣化で再使用が不可になる可能性があるので、外す時には注意が必要です。)
3、メインのフロントカウルを外す。ネジは、フロント上部にあるフタが付いたポケットを開けて下側に見える所、足元のステップが付いている所のゴム(車両によってはアルミステップ)を外した所の、フロントカウルと連結しているネジ、タイヤハウス内に見えるネジ×2、黒色のクリップ×4(クリップは、真ん中を押してひっこ抜けば取れます。割れに注意が必要)、カウル内の左右にある大きめのネジ×2(フレームとカウルをおさえているネジです。カウルが落ちないように、最後にこのネジを外すのが良いと思います。)を外し、カウルを少し持ち上げながら手前に引いて外します。
4、ヘッドライト、ウィンカーのコネクターを外し、完全にカウルを外します。ヘッドライトにささっているコネクターは、ただささっているだけなので、無理をせずに引っ張れば外れます。固着している事もありますが、根気よく壊さないように外します。
ちなみに、今回は他の作業も一緒にしたので、スクリーンの下にあるカバーも外しています。
HIDの取付は、ここまで作業が進めば簡単です。ヘッドライトのコネクターにリレーから出ている同じ形のコネクターを差し込み、その先はイグナイターへ。形が同じコネクターを差し込んでいくだけなので、間違う事はありません。ビックスクーターはカウルの中がわりと広く、スペースが取り易い事が多いかと思いますが、HIDのユニットは高電圧の発生する部品なので、きちんと固定し、水のかからない場所を選んで取付をします。設置場所がきまったら、バラストをヘッドライトの本体に取付、逆の手順で組み上げていきます。
HID取付後の写真です。写真だと色味が変わって見えてしまいますが、今回は35W12000ケルビン、リレーレス(配線と一体になっているので、別にリレーを取付する必要がないもの)のHIDを選びました。青白っぽく光り、視界はハロゲンと比べて雲泥の差!もう、ハロゲンには戻れません!好みはあるかと思いますが、12000ケルビンでの明るさは、青が少し強く、視界は良好だと感じます。白っぽい色が好みの方は8000ケルビンくらいが良いかと思います。
また、今回の取付車両はスカイウェイブでしたので、ヘッドライトが2灯と言う事を考え、車用として販売されているHIDを使用しました。(バイク用は1灯の物が多く、2灯分を買うと金額も2倍になってしまうので。車用はほとんど2灯セットで販売されています。)
バイク用は耐震、密閉性などを向上させた物があるようですが、今はいろいろな種類のHIDが販売されており、耐震、防水(もちろん直接水がかからない場所への取付は必須です)が記載してあれば、費用対効果を考えてもアリだと思います。前提が精密機械なので、いつかは寿命もきますので。他に選ぶポイントは、イグナイターは絶対に薄型を選んだ方が、取付の場所の確保が楽になります。
いろいろな種類が出ているHIDですが、用途や好みに合わせて選ぶのが一番だと思います。HIDは消費電力も少ないので、バッテリーへの負担を軽減できるメリットもありますし、視界が良好になるので安全面も向上すると思います。そして、なによりカッコ良くなります!
補足ですが、HIDは点灯時に大きな電気を要するので、別にスイッチを取付けるか、リセットスイッチを間に取付する事をおすすめします。セルを回した始動時に不点灯になる症状がでる事があるようですが、始動時にライトの電源が切れていれば、エンジンがかかってからHIDに安定した電気を送る事ができますので。
また、作業に関しては、工具と多少の経験がある人ならば可能だと思いますが、あまりメカに強くない人は、HIDを買ってバイク屋さんで取付けをしてもらうのが良いと思います。
最後に、この作業をするきっかけとなった不点灯の原因は、接触不良の場所がありました。
原因が分かって一段落です。